EcoVadisとは|4テーマ21基準の評価とメダル基準・回答準備を解説

ESG開示

「取引先からEcoVadisの回答を求められた」「ゴールドを取れと言われたが何をすればいいのか」。欧州の企業と取引のある会社で、いま最も突然やってくる依頼のひとつです。

EcoVadis(エコバディス)とは、企業のサステナビリティの取り組みを共通の枠組みで評価し、その結果を取引先と共有できるようにする民間の評価サービスです。重要なのは、これが認証ではなく相対評価だという点です。ここを取り違えると、準備の方向も社内への説明も噛み合わなくなります。

この記事では、評価の対象と点数の決まり方、メダルの基準、そして回答準備で実際に何を揃えるのかを、公式の基準に沿って整理します。

※基準・運用は時点により変わります。本記事はEcoVadis公式の公表情報(2026年9月時点)に基づく解説です。

この記事の目次

EcoVadisとは|サプライヤー評価の共通基盤

EcoVadisは、フランスで生まれたサステナビリティ評価の会社です。企業が質問票に回答し、裏づけとなる文書を提出すると、4つのテーマごとのスコアと総合スコアが載ったスコアカードが発行されます。2007年にパリで創業した会社で、公式によれば250以上の業種・185か国以上で使われ、15万社以上が評価の対象になっています。日本法人もあります。

特徴は、評価結果が自社のためではなく取引先に見せるためのものとして使われる点です。買い手企業は自社のサプライヤーにEcoVadis評価を求め、共有されたスコアカードを見て取引の判断や改善要請を行います。つまりこれは、開示のための枠組みではなく調達管理の道具です。

なぜ取引先から回答を求められるのか

回答依頼が増えている理由は、買い手側の事情にあります。EUではCSDDD(サステナビリティ・デューデリジェンス指令)のように、サプライチェーン上の人権・環境リスクへの対応を企業に求める規制が整備されてきました。同時にCSRDによる開示や、EUDR(森林破壊防止規則)のような品目ごとの規制も動いています。

ところが買い手企業のサプライヤーは、数千社から数万社に及びます。これを個別に監査するのは現実的ではありません。そこで共通の評価基盤に乗せて、まとめて状況を把握するという発想になります。EcoVadisが「サプライチェーンを支える共通基盤」と自らを説明しているのは、この役割を指しています。

結果として、規制の直接の対象ではない日本の中堅・中小企業にも、取引条件という形で同じ要求が届きます。「EUの規制なので自社は関係ない」という判断が通らないのは、この経路があるためです。調達側の全体像は責任ある調達の記事で整理しています。

認証・監査との違い

ここが最も誤解されるところです。ISO14001のような認証は「規格の要求事項を満たしているか」を見る絶対評価で、満たせば認証されます。一方EcoVadisは、取り組みの状況を点数化し、他社と比べた位置を示すものです。

公式のメダル・バッジのページには、これらが「認証や製品ラベルではない」こと、製品やサービスが持続可能であることを証明するものではないことが明記されています。EcoVadisが企業の製品を推奨する意味も持ちません。

また、現地に立ち入る監査でもありません。提出された文書と、第三者の認証やラベル、外部情報のモニタリングをもとにした評価です。したがって「現場は良いのに点が低い」ことは普通に起こります。実態ではなく、示せた証拠が評価されると考えたほうが実務に合います。

これは運用の癖ではなく、設計としてそうなっています。EcoVadisは評価手法の7つの基本原則として「証拠に基づく評価」「文書の追跡可能性と透明性」を掲げています。証拠として追える形で出せるかどうかが、そのまま結果に反映される仕組みです。

この違いを踏まえずに「EcoVadis認証取得」と広報してしまうと、事実と異なる表示になります。グリーンウォッシュとして問題になりうる領域なので、表記は正確に扱う必要があります。

評価の対象|4つのテーマと21の基準

評価は4つのテーマ・21の基準で構成されます。評価手法はGRI(Global Reporting Initiative)、国連グローバル・コンパクト、ISO26000といった国際的なスタンダードを踏まえて組まれており、EcoVadisが独自に決めた尺度というわけではありません。すべての企業が21基準すべてを問われるわけではなく、事業内容に応じて関係する基準が選ばれます。

4つのテーマが何を見ているか

環境Environment

エネルギーと温室効果ガス、水、廃棄物、汚染、製品の環境影響など。事業の内容によって、重く見られる基準が変わります。

労働と人権Labor & Human Rights

労働安全衛生、労働条件、社会対話、キャリアと研修、児童労働・強制労働、差別といった人に関わる基準です。

倫理Ethics

腐敗防止、競争法の遵守、情報セキュリティなど。「規程があるか」ではなく運用の仕組みまで問われます。

持続可能な資材調達Sustainable Procurement

自社が買う側として、取引先の環境・人権をどう管理しているか。評価が入れ子になっている点が、このテーマの特徴です。

4つ目の「持続可能な資材調達」に注目してください。これは自社がさらに先の取引先をどう管理しているかを問う項目です。評価される側が、同時に評価する側の責任も問われる入れ子の構造になっています。スコープ3の算定と同じで、自社の中だけを見ていては答えが埋まりません。

労働と人権のテーマには、児童労働や強制労働のような項目も含まれます。この領域は強制労働・現代奴隷の規制強化と直結しており、質問票の一項目という以上の重さを持ちます。

質問票は企業ごとに違う

質問票は共通ではありません。企業の規模・業種・所在国に応じて設問が組み立てられます。化学メーカーと物流会社では重く見られる基準が違い、同じ業種でも国によって問われる労働関連の項目が変わります。

実務上の意味は明快です。他社の回答例をそのまま流用しても合いません。「同業の回答が手に入れば早い」という発想は、この仕組みでは時間の節約になりません。

スコアとメダルの決まり方

スコアはテーマごとと総合で示されます。そしてメダルはスコアそのものではなく、パーセンタイル(順位の割合)で決まります。ここが日本の認証制度に慣れた感覚と最もずれる部分です。

区分基準意味
プラチナ上位1%(99パーセンタイル以上)過去12か月の評価対象企業のうち最上位層
ゴールド上位5%(95パーセンタイル以上)取引先から求められる水準として挙がりやすい
シルバー上位15%(85パーセンタイル以上)継続的な取り組みが確認できる層
ブロンズ上位35%(65パーセンタイル以上)最初の目標に置かれることが多い
コミットメント・バッジスコア45点以上メダル要件は満たさないが一定水準に到達
ファストムーバー・バッジ34〜44点かつ18か月以内に前回比6点以上の改善点数は低くても改善の速さを評価

※いずれのメダルも、4つのテーマすべてで30点以上という資格要件を満たす必要があります。基準はEcoVadis公式の「メダルとバッジ」ページに基づきます。

メダルはパーセンタイル=相対評価

メダルはスコアカード発行時に計算されるパーセンタイル順位にもとづいて授与されます。比較対象は特定の業界の中ではなく、過去12か月にEcoVadisの評価を受けた全世界・全業種のすべての企業です。

この設計から、2つの実務的な帰結が出てきます。

ひとつは、同業他社との比較ではないということです。「業界の中では進んでいる」ことは、メダルの判定には直接効きません。

もうひとつは、点数が同じでもメダルが下がりうるということです。全体の水準が上がれば、同じ点数の相対位置は下がります。社内で「昨年と同じ取り組みを続ける」という前提を置くと、結果が落ちたときに理由を説明できません。

加えて、メダルを得るには4つのテーマすべてで30点以上が必要です。総合点が高くても、ひとつのテーマが極端に低ければ資格を満たしません。環境に強い製造業が倫理や調達で落ちる、というのは起こりやすい形です。

メダルに届かない場合のバッジ

メダルの要件に届かない企業向けに、2種類のバッジがあります。コミットメント・バッジは45点以上が基準で、EcoVadisの評価手法で「確立」と表現される水準に相当します。

ファストムーバー・バッジは34〜44点で、18か月以内に前回評価から6点以上改善した場合に与えられます。点数の絶対水準ではなく改善の速さを見るもので、初回の点数が低かった企業が次に狙う現実的な目標になります。

有効期間は12か月・対象は評価を受けた法人だけ

スコアカードとメダル・バッジの有効期間は12か月です。1回取得すれば続くものではなく、毎年受け直す前提の仕組みです。取引先は有効期限を見るため、切れたまま放置すると評価を受けていない状態と実質的に変わらなくなります。

もうひとつ見落とされやすいのが評価の範囲です。メダルとバッジは評価を受けた組織のみに適用され、親会社・姉妹会社・事業所・子会社には及びません。グループのどの法人で受けるかは、取引の主体がどこかを踏まえて先に決める必要があります。ここを誤ると、取得したのに取引先の求める法人ではない、という事態が起きます。

評価の流れ|登録からスコアカードまで

登録し、評価の範囲を決める

アカウントを作り、会社プロフィールと評価対象(スコープ)を設定します。ここで決めた法人が評価の対象になります。

質問票に回答し、文書を提出する

設問は規模・業種・所在国に応じて組み立てられます。回答そのものより、裏づけとして出す文書が結果を左右します。

分析される

提出資料に加えて、第三者の認証やラベル、外部情報のモニタリング(360° Watch)も材料になります。技術による処理とサステナビリティ専門家の分析を組み合わせる方式です。

スコアカードが発行される

総合スコアとテーマ別スコア、強みと改善点が示されます。取引先とはこのスコアカードを共有する形になります。

改善して、翌年に受け直す

スコアカードの有効期間は12か月です。1回取れば終わりではなく、毎年更新する前提の仕組みです。

この流れで実務の負荷が集中するのは、2番目の文書提出です。評価は提出資料を主な材料にするため、社内にあるのに提出しなかった文書は、存在しないものとして扱われます。点数が伸びない相談の多くは、取り組みの不足ではなくここに原因があります。

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回答準備の実務|何を揃えるか

準備は3種類に分けて考えると整理しやすくなります。文書、実績データ、そして第三者の裏づけです。

① 方針・規程などの文書

環境方針、人権方針、行動規範、調達方針、安全衛生や腐敗防止に関する規程などが該当します。大事なのは有無だけではありません。承認者と承認日、適用範囲が読み取れる形になっているかが問われます。

「方針はあるが日付がない」「本社のみ対象なのか全拠点なのか書かれていない」という状態は珍しくありません。評価者は文書だけを見るので、こうした欠落はそのまま減点として現れます。英語で提出する場合は、翻訳の有無も事前に確認しておきます。

② 実績データ

エネルギー使用量、温室効果ガス排出量、廃棄物、水使用量、労働災害の件数、研修時間、離職率といった数字です。単年ではなく、年次で並べて比較できる形にしておくと改善の説明ができます。

排出量については、Scope1・2に加えてScope3まで出せるかで説明の厚みが変わります。算定の進め方はスコープ3排出量の算定方法で解説しています。まだ算定していない場合、質問票の締切より先に算定の体制づくりが必要になる点は早めに見込んでおきたい部分です。

③ 第三者の裏づけ

EcoVadisは第三者の認証やラベルも評価の材料にします。ISO14001やISO45001の認証、CDPへの回答、SBT(科学的根拠に基づく目標)の認定、監査報告書などは、すでに持っているものがそのまま点に化ける資産です。

逆に、自己申告だけで裏づけがない項目は評価されにくくなります。新しい取り組みを始めるより先に、手元にある認証や回答を漏れなく添付するほうが短期的な効果は大きくなります。

社内の段取り|4テーマは4つの部署にまたがる

EcoVadisが社内で止まる最大の理由は、4つのテーマがそれぞれ別の部署の担当だからです。サステナビリティ部門や品質保証部門が窓口になっても、答えを持っているのは自部署ではありません。ここを最初に割り振らないまま質問票を開くと、締切の直前に「人事の資料が出てこない」という形で行き詰まります。

テーマ主に答えを持つ部署求められる資料の例
環境環境・製造・設備環境方針、エネルギー使用量と排出量、廃棄物・水のデータ、ISO14001認証
労働と人権人事・総務・安全衛生人権方針、労災件数、研修記録、労働時間や離職率のデータ
倫理法務・コンプライアンス行動規範、腐敗防止規程、内部通報の仕組み、情報セキュリティ関連の規程
持続可能な資材調達調達・購買調達方針、サプライヤー行動規範、取引先への調査や評価の記録

この表を見るとわかるとおり、窓口部署が単独で完結できる項目はほとんどありません。実際の段取りとしては、テーマごとに回答責任者を1人決め、「何を出すか」ではなく「何を持っているか」を先に出させたほうが進みます。足りないものを作る作業は、揃っているものを確認したあとにしか始められません。

もうひとつ有効なのは、この割り振りを翌年も使える形で残しておくことです。有効期間は12か月なので、この作業は毎年発生します。担当者が変わるたびに一から探し直す状態を避けられれば、2年目以降の負荷は大きく下がります。同じ資料の多くはCDP有価証券報告書のサステナビリティ開示でも使えるため、ここで作った一覧はほかの依頼にも流用できます。

CDPや開示制度との違い

似た枠組みと混同されやすいので、性質の違いを整理します。

比較軸EcoVadisCDPCSRD/CSDDD
性質民間の評価サービス民間の開示プラットフォームEUの法規制
対象範囲環境・労働と人権・倫理・持続可能な資材調達気候変動・水・森林開示(CSRD)と行為義務(CSDDD)
主な依頼元取引先(買い手企業)投資家・購買企業法令
結果の使われ方スコアカードを取引先と共有スコアが公開されることがある報告書の開示・是正措置
やらない場合取引条件に影響評価機会を失う法的な不利益

要点は、EcoVadisは制度そのものではないということです。EUの規制に対応するために買い手企業が使う道具であって、EcoVadisで良い点を取ることが法令遵守を意味するわけではありません。制度側の動きはCSDDDEUオムニバスによる簡素化を押さえておくと、依頼の背景が読めるようになります。

一方でCDPとは、性質が近い部分もあります。どちらも質問票に答えて評価される仕組みで、提出する実績データはかなり重複します。両方を求められる企業は、データの整備を共通化すると負担が下がります。

よくある5つの落とし穴

① 「認証」として社外に書いてしまう

公式が認証ではないと明示しています。「EcoVadisの評価で〇〇メダルを取得」と書き、公式の表彰ページへのリンクを添えるのが正しい扱いです。

② 12か月の有効期間を切らす

更新を業務カレンダーに載せていないと、取引先の確認時期に失効していることがあります。

③ 評価を受ける法人を間違える

評価は受けた組織だけが対象で、子会社や他の事業所には及びません。取引先が求めているのがどの法人かを先に確認します。

④ 文書があるのに提出していない

最も多い失点です。評価は提出資料を材料にするため、社内にあるだけでは加点されません。

⑤ 点数目標だけが独立して動く

メダルは相対評価なので、同じ取り組みを続けても全体の水準が上がれば位置は下がります。「点を取る」ことと「実務を進める」ことを分けないほうが結果的に安定します。

まとめ|相対評価だと理解して準備する

EcoVadisは、取引先に自社のサステナビリティの状況を示すための評価です。認証ではなく相対評価であること、メダルはパーセンタイルで決まり4テーマすべてで30点以上が必要なこと、有効期間は12か月で評価を受けた法人だけが対象であること。この4点を押さえておけば、社内への説明で大きく外すことはありません。

準備の実質は、新しい取り組みを始めることよりすでにあるものを提出できる形に整えることです。方針に承認日と適用範囲を入れ、実績データを年次で並べ、持っている認証やCDP回答を添える。ここまでやってから足りない部分を埋めるほうが、順序としては早く進みます。

そして、依頼が来る理由は取引先の側にあります。規制の直接の対象でなくても要求が届く構造は今後も変わりません。質問票への個別対応で終わらせず、算定と文書の整備という共通の土台に投資するほうが、次に別の枠組みを求められたときにも効いてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. EcoVadisは認証ですか?

A. いいえ。EcoVadis公式が「認証や製品ラベルではない」と明示しています。基準への適合を証明するものではなく、提出資料などをもとにマネジメントの状況を点数化し、他社と比べた位置を示す評価(レーティング)です。会社案内などに書くときは「EcoVadis認証を取得」ではなく、「EcoVadisの評価で〇〇メダルを取得」と書くのが正確です。

Q. メダルはどうすれば取れますか?

A. メダルはパーセンタイル、つまり相対評価で決まります。プラチナは上位1%、ゴールドは上位5%、シルバーは上位15%、ブロンズは上位35%で、さらに4つのテーマすべてで30点以上という資格要件があります。比較対象は同業他社ではなく、過去12か月に評価を受けた全世界・全業種の企業です。このため、点数が前年と同じでもメダルが変わることがあります。

Q. 回答にはどのくらいの準備が必要ですか?

A. 期間は企業によって大きく違いますが、実質的な作業は提出できる文書と実績データの棚卸しです。方針や規程が承認日と適用範囲込みで整っているか、エネルギー使用量や労災件数などを年次で出せるか、すでに持っている認証やCDP回答を裏づけとして添えられるか。ここが揃っていれば回答自体は短く済み、揃っていなければ点数以前に「証拠がない」状態になります。

Q. 毎年受け直す必要がありますか?

A. はい。スコアカードとメダル・バッジの有効期間は12か月です。取引先はスコアカードの有効期限を見るため、切れたままにしていると「評価を受けていない取引先」と同じ扱いになりかねません。また評価はその法人だけが対象で、親会社・子会社・姉妹会社には及びません。グループのどの法人で受けるかを先に決めておく必要があります。

出典・参考(一次情報)

※基準や運用は改定されます。実際に回答する際は、EcoVadisから案内される最新のガイドラインをご確認ください。本記事は2026年9月時点の公表情報に基づく解説です。

🌱 次に読むなら。
調達側の全体像 → 責任ある調達とは/人権の進め方 → 人権デューデリジェンス/排出量を出す → スコープ3の算定方法

最終更新日:2026年9月1日

この記事の著者

greenote編集部

ESG・サステナビリティ専門メディア 編集部

官公庁・国際機関・企業の一次情報に基づき、ESG・環境情報・サステナビリティ開示・IRの実務に役立つ解説を、出典を明記して発信しています。各記事は編集部が一次情報との整合を確認のうえ作成しています。詳しくは編集方針・運営者情報をご覧ください。

編集責任

greenote編集責任者

サステナビリティ実務・編集統括

ESG・サステナビリティ開示・脱炭素分野の一次情報を継続的に確認し、greenote掲載記事の企画・編集・公開に責任を持っています。官公庁・国際機関の公式情報に基づく編集方針を統括しています。

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