ESG実務チェックリスト集|Scope3・SSBJ・CDP・統合報告書・サプライヤー

ESG実務チェックリスト集|Scope3・SSBJ・CDP・統合報告書・サプライヤー

サステナビリティ・IR担当者がそのまま使える実務チェックリストをまとめました。各項目は関連する解説記事にリンクしています。社内の準備・抜け漏れ確認にお役立てください。

※本チェックリストは実務準備の目安です。制度の要件・期日は時点により変わります。最終的な対応は一次情報・専門家の確認をおすすめします(2026年6月時点)。

① Scope3 算定スターター・チェックリスト

サプライチェーン排出(Scope3)の算定を始める際の基本ステップです。

  • 算定目的と範囲を決める:開示用か削減用か、対象組織・対象年度を確定。
  • 15カテゴリの関連性を判定:自社に該当するカテゴリ(購入品・輸送・出張・販売後の使用など)を洗い出す。
  • カテゴリ1(購入した製品・サービス)から着手:多くの企業で最大の排出源。
  • 活動量データを収集:調達金額・重量・距離・使用量など。
  • 排出原単位を選定:公式データベースの二次データ、または取引先の一次データ。
  • 算定・集計し、ホットスポットを特定:削減の優先順位づけに使う。
  • 第三者検証・継続管理の体制を検討:精度向上と信頼性確保。

▶ 詳しくは Scope3排出量の算定方法排出原単位とデータ収集Scope3特集

② SSBJ対応 チェックリスト

日本のサステナビリティ開示基準(SSBJ)への対応準備の確認項目です。

  • 適用対象・適用時期を確認:自社が対象か、いつから適用かを把握(時点で変わるため一次情報で確認)。
  • ガバナンス体制を整理:取締役会の監督・経営の役割を明確化。
  • 気候関連のリスク・機会を特定:戦略への影響、シナリオ分析の準備。
  • 指標と目標を整える:GHG排出量(Scope1〜3)の算定体制を確認。
  • データ収集プロセスを構築:開示に耐えるデータの粒度・トレーサビリティ。
  • 既存開示(有報・統合報告書)との整合を取る
  • 保証(第三者検証)の要否・準備を検討

▶ 詳しくは SSBJへの企業対応ポイント情報開示 完全ガイド

③ CDP回答準備 チェックリスト

CDP(気候変動・水・森林)の回答準備で押さえる項目です。

  • 回答対象・スコープを確認:気候変動/水/森林のどれに回答するか。
  • ガバナンス設問の証跡を用意:取締役会の監督、責任者、頻度。
  • リスクと機会を定量化:財務影響、シナリオ分析の結果。
  • 目標と進捗を整理:SBTとの整合、基準年・対象範囲。
  • Scope1〜3排出量を準備:算定方法・カバー率・第三者検証。
  • 過去回答からの変化点を説明できるようにする
  • A評価企業の回答例を参考に、設問の意図に答える

▶ 詳しくは CDP A評価企業の回答例/CDP設問解説シリーズ(ガバナンス目標設定Scope3ほか)

④ 統合報告書 構成チェックリスト

投資家に伝わる統合報告書の構成要素の確認項目です。

  • 価値創造ストーリーを描く:事業モデルと長期的な価値創造の道筋。
  • マテリアリティを明示:特定プロセスと重要課題の選定理由。
  • 経営戦略とサステナビリティを統合:別建てでなく一体で語る。
  • ガバナンスを説明:取締役会の構成・スキル・監督。
  • リスクと機会、気候開示(TCFD/ISSB)を盛り込む
  • KPIと実績を一貫させる:目標・進捗・財務との接続。
  • 第三者の視点(保証・社外取締役メッセージ等)を加える

▶ 詳しくは 統合報告書の作り方マテリアリティとは

⑤ サプライヤー脱炭素依頼 チェックリスト

取引先にScope3削減・データ開示を依頼する際の確認項目です。

  • 依頼の目的と背景を伝える:自社のScope3目標・顧客要求・CBAM等の文脈。
  • 求めるデータを具体化:製品別排出量(CFP)・原単位・算定方法。
  • 段階的な要求にする:まず開示、次に削減目標、その後検証。
  • 支援メニューを用意:算定ツール・勉強会・テンプレートの提供。
  • 調達・契約と連動させる:評価項目への組み込みを検討。
  • 中小サプライヤーへの配慮:負担に見合う支援とリードタイム。

▶ 詳しくは サプライヤーエンゲージメントGAFAMのサプライチェーン要求

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